厚生労働省は6月1日から、個人ばく露測定の費用を支援する「個人ばく露測定定着促進補助金」の募集を開始した。4月から施行された労働安全衛生法上の化学物質規制(安衛則)への対応として実施するもので、中小企業を対象としている。補助額は1人当たり5万円で最大2人分。全国労働衛生団体連合会(全衛連)のホームページで受け付けている。
対象者は、①労働者災害補償保険の適用事業主、②中小企業(従業員300人以下または資本金3億円以下)、③リスクアセスメント対象物を製造または取り扱う作業を行う作業場で個人ばく露測定を行う事業主、④以前から義務化されていた金属アーク溶接などを除く対象作業―のすべてに該当する企業。
補助対象は、作業環境測定機関に委託する個人ばく露測定および分析に要する経費で、適切な呼吸用保護具を選択するための費用や作業環境測定士派遣料も対象となる。募集期間は、第1期公募 が7月31日まで(予算額:9000万円)、第2期公募が2025年9月1日~10月15日まで(同:1000万円)。
義務化するも個人測定は定着せず
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