消防庁は5月28日に開いた「輪島市大規模火災を踏まえた消防防災対策のあり方に関する検討会(第3回)」の中で、全消防本部(720本部)を対象とした地震時・津波災害時の消防活動に関する調査結果(速報値・回収率:96.25%)を報告した。この調査で、沿岸部を管轄する消防本部343本部のうち、津波浸水想定区域内に木造密集地がある地域が1347カ所(170本部)あることが明らかになっている。
能登半島地震では、石川県輪島市内で焼失面積約4万9000㎡、焼損棟数約240棟の被害が発生。外壁面が板張りの古い木造住宅が多くあったが、断水により消火栓が使用できず、建物倒壊により防火水槽も使用できない状況が発生した。また、大津波警報の発表により河川や海からの取水が行えず、消防水利が限定された状況にあったという。
消防計画策定済は3割以下
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