寺田倉庫(東京都品川区)が運営する美術館「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」は、4月26日から8月25日まで、建築物の構造デザインに焦点を当てた展覧会「感覚する構造―法隆寺から宇宙まで―」を開催している。木材を用いた伝統的な建築物の構造模型を中心に、古代から現代まで100作品以上を展示。法隆寺五重塔の10分の1(高さ約3.6m)模型や、JAXAと東京大学大学院が開発中の月面構造物(実寸大模型)なども展示する。
法隆寺五重塔の模型は、伝統的な建築物に関わったことのある大工・田村長治郎さんが、現役引退後に法隆寺の建築への興味から制作したという。1934~1985年まで続いた「昭和の大修理」時の資料を取り寄せ、図面設計から部材の制作、組み立てまで1人で行った。法隆寺の骨組みや制振の役目を果たす心柱など、再現性の高い構造デザインを見学できる。
展示会を企画した近藤以久恵さん(近藤以久恵建築事務所)は・・・
この記事は新建ハウジング5月30日号6面(2024年5月30日発行)に掲載しています。
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