サカモト(宮城県柴田町)は2023年4月、宮城県柴田町に所有する私有林「坂元の森」の敷地に、環境共生型モデルハウス「里の家~さとのえ~」を竣工した。創業110周年を迎えた18年に、同社の住宅ブランド「坂元植林の家」の新たなモデルハウス開発プロジェクトとして開始。林業から建築まで一気通貫で家づくりに取り組む同社が、地域や自然環境との共生を、同社らしい方法で目指した取り組みだ。
同社は、1800年代から始めた林業を通して、川上から川下まで自社で担う地産地消の木の家づくりを得意としてきた。そのため、モデルハウスを計画するにあたり「 “地域と自然との共生”という自社の原点に回帰し、自社にしかできない暮らしを提案する」ことを目指したという。技術部主任の赤塚慶太さんは「自社製材による独特の木材や大工の建築技術など、建物としての強みだけでなく、“その家でどのように暮らしていくか”まで提案できるような場所になるように」開発を進めたと説明する。
開発段階では、理念に掲げる「地域との共生」「自然環境との共生」という思いを、より深掘りして具現化するため、設計を建築家の山田貴宏さん(ビオフォルム環境デザイン室)に依頼。さらにランドスケープデザインは、環境デザイナーの廣瀬俊介さん(風土形成事務所)に協力を依頼した。まずは・・・
この記事は新建ハウジング5月30日号3面(2024年5月30日発行)に掲載しています。
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