能登半島地震の発生から約半年。復興が思うように進まない中、金沢市で工務店・ハザマ住建を経営する輪島市出身の狭間勝宏さんは、ふるさとのために仲間と奥能登の復興を支援するプロジェクトを計画した。「工務店にできることは限られているが、民間が動かないと進まない」として、被災地の住環境改善に取り組んでいく。
現在67歳の狭間さんは、輪島市を離れて40年以上が経つものの、同郷の友人と会をつくって集まり、地元の祭りにも必ず参加していた。それだけに、今回の地震による被害の大きさには心を痛めている。
また、同社が木材を仕入れていた材木店は、廃業を検討するほど大きな打撃を受けた。「災害で人口減が加速すれば住宅需要が減って、材木店も経営が成り立たなくなるだろう。自社の大事な仕入れ先を失ってしまうかもしれない」という不安も。さらに現地では被災住宅の応急修理や修繕に、高額な見積もりを出す業者が横行しており、工務店として憤りも感じているという。
狭間さんが立ち上げたプロジェクトは・・・
この記事は新建ハウジング5月30日号3面(2024年5月30日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。