アールシーコア(東京都渋谷区)が5月22日発表した2024年3月期決算は、受注不足もあり売上高は前期比12.9%減の121億4200万円。販管費の削減や商品の価格改定効果により、営業損益は4億9600万円の損失(前期は8億8100万円の損失)、経常損益は5億400万円の損失(同8億8600万円の損失)と赤字幅が縮小した。最終利益は代官山の資産売却益により21億2100万円(同13億3800万円の損失)となり、4期ぶりの黒字となった。
直販部門のセグメント売上高は42億4400万円(前年同期比12.9%減)と減収に。セグメント利益は売上総利益率の改善により3億3500万円(同0.9%増)となった。セグメント契約高は、受注済住宅物件のキャンセルが生じたことや、BtoB事業である特建事業の不振により30億9000万円(同14.9%減)にとどまった。
販社部門のセグメント売上高は53億1700万円(同11.2%減)だったが、セグメント利益は8700万円(前期は2億700万円のセグメント損失)に回復。セグメント契約高は43億4100万円(同14.4%増)に増加した。BESSパートナーズ社のセグメント売上高は46億3300万円(同11.9%減)、セグメント損失は1億9500万円(前年同期は1億1200万円の損失)、セグメント契約高は41億3100万円(同8.2%増)となった。BESS事業の新規来場者は前年同期比12%増の7853組と順調に回復し、受注も上向きとなっている。
2025年3月期の連結業績は、売上高が126億円(前期比3.8%増)、営業利益は7000万円、経常利益は8000万円、純利益は5000万円(前期比97.6%減)と黒字化する見込み。
23年10月に発売した新商品「間貫けのハコ」、24年4月に発売したリニューアル商品「ワンダーデバイス」などの投入や、BtoB事業の「CLTログハウス」、BESSの中古住宅を販売・仲介する「歳時住宅事業」などにより、コロナ禍の落ち込みからの巻き返しを図る。
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