不動産経済研究所(東京都新宿区)は5月21日、4月の首都圏と近畿圏の新築分譲マンション市場動向を公表した。首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の発売戸数は972戸(対前年同月比42.5%減)と大きく落ち込み、全エリアで2ケタ減となった。戸当り平均価格は7412万円で前年同月比335万円(4.3%)減と2カ月連続で下落した。1㎡当り単価は120.1万円で同4.2万円(3.6%)増と2カ月ぶりの増加となった。
4月末時点の販売在庫数は5520戸(前月末比145戸減少)。フラット35登録物件戸数は785戸で全体の80.8%を占めた。即日完売物件は3物件39戸。超高層物件(20階以上)は8物件・120戸で契約率は48.3%。
東京23区の平均価格は9168万円(22.1%減)、㎡単価は156.3万円(13.9%減)、埼玉県は平均価格5088万円(8.8%減)、㎡単価76.2万円(10.8%減)となり、それ以外は平均価格、㎡単価ともに上昇した。
5月の発売戸数予測は2000戸程度の見込みとした。
近畿圏は5カ月連続増
近畿圏(大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、和歌山)の発売戸数は1095戸(対前年同月比31.0%増)と5カ月連続で前年同月を上回った。戸当り平均価格は5157万円で前年同月比36万円(0.7%)減と6カ月ぶりに下落。1㎡当り単価は81.0万円で同1.4万円(1.8%)増と6カ月連続の増加となった。
4月末時点の販売在庫数は2722戸(前月末比36戸減少)。フラット35登録物件戸数は820戸で全体の74.9%を占めた。投資用物件は1物件117戸。即日完売物件は4物件34戸。
大阪府下の平均価格は4972万円(26.4%減)、㎡単価は71.4万円(7.0%減)、京都市部は平均価格4218万円(29.0%減)、京都府下が平均価格4460万円(29.1%減)、㎡単価60.0万円(28.5%減)、滋賀県が平均価格4177万円(1.3%減)、㎡単価55.3万円(5.3%減)。それ以外の平均価格、㎡単価は上昇した。
5月の発売戸数予測は1000戸程度の見込みとした。
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