東リ(兵庫県伊丹市)は5月21日、壁紙のハイグレード品を収録した「TOLI GRAND WALL COLLECTION(東リグランウォールコレクション)2024-2028」を発売する。インバウンド需要が高まるホテル・商業施設や高所得層のニーズを踏まえ、付加価値の高い製品を揃えた。素材系壁紙、不燃化粧材「リアルデコ」、インクジェット壁紙の3部構成で、合計540点を収録する。
同コレクションは「環境・素材コレクション」の後継に当たる新ブランド。素材系壁紙は177点(うち新柄149点)を収録する。和紙や不織布、織物などの素材に、伝統工芸の良さを表現する特殊な印刷・加工を施した製品のほか、古紙パルプ50%以上のエコマーク認定製品、施工性に優れるフリース壁紙、スエード調人工皮革を使った受注生産品などもラインアップ。
またリアルデコはライムストーン、テラゾー、トラバーチンなど人気の石目柄を拡充し117点を収録。インクジェット壁紙「DIGITAL PRINT WALL(デジタルプリントウォール)」は受注生産品で75点を収録する。価格は素材系壁紙950~1万2500円/㎡、リアルデコ3250円/㎡、デジタルプリントウォール2万7000~10万8000円/セット。
5月15日の発表会で永嶋元博社長は、同コレクション発売の背景として、インバウンド需要を踏まえたホテルなどの改装ニーズの高まりを挙げ「これまで壁紙は量産品が重視されがちだったが、時代の流れの中でラグジュアリーな空間への提案が可能な見本帳へと切り替えた」と述べた。
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