日本サウナ・温冷浴総合研究所(日本サウナ総研、千葉県船橋市)はこのほど、全国の18~69歳の男女1万人(男性5015人 女性4985人)を対象に実施した「日本のサウナ実態調査」の結果を発表した。
年に1回以上サウナに入る人を「ライトサウナー」、月に1回以上サウナに入る人を「ミドルサウナー」、月に4回以上サウナに入る人を「ヘビーサウナー」と区分。昨年から今年にかけて全体人口(1681万→1779万)とライトユーザー(845万→1128万)は増加したが、ヘビーユーザー(287万→219万)とミドルユーザー(548万→431万)は減少していることがわかった。また、ライト、ミドル、ヘビーのいずれの層もコロナ前(2020年)の水準には戻っていないこともわかった。
利用頻度を詳細にみると、増えたのはライト層の「半年に1回程度」「1年に1回程度」のみで、利用頻度の高いユーザーは概ね20%程度減少している。地域別でも「関東都市圏」「関西都市圏」「その他」のいずれもヘビーサウナー、ミドルサウナーが減少しており、大きな地域差は見られなかった。
サウナにかける金額は?
サウナー・非サウナー双方に「サウナにいくらかけてもいいか?」を聞いたところ、サウナーは「500円以上1000円未満」、非サウナーは「500円未満」がそれぞれ最も多くなった。公衆浴場を概ね500円以下と考えると、サウナーは公衆浴場価格以上でもいいが、非サウナーは公衆浴場価格が適正と考えていることがうかがえる。
非サウナーがサウナに行かない理由は「サウナに興味がない」(53%)が最も多く、「サウナを気持ちよいと思わない」(19%)、「サウナよりも優先すべき趣味を持っている」(12%)、「サウナに行く時間がない」(12%)、「他人と裸で同じ空間にいることが苦手だ」(11%)、「値段が高い」(10%)などが続いた。
非サウナーに「どうすればサウナに行くか」を聞いたところ、「時間的余裕があれば行きたい」(14%)、「金銭的余裕があれば行きたい」(13%)、「便利な立地にサウナがあれば行きたい」(12%)、「価格が安くなれば行きたい」(10%)などが挙げられ、時間・場所・価格などの要因が解消されればサウナーが増える可能性があるとした。「変化や改善があってもサウナには行かない」は25%だった。
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