特許庁はこのほど、市場創出・拡大が見込まれる5つの最先端技術テーマに関する報告書「令和5年度分野別特許出願技術動向調査結果」をとりまとめて公表した。この報告書では、「パッシブZEH・ZEB」「ドローン」「全固体電池」など、日本が得意とする技術や日本籍の出願者が活躍している技術について、市場環境や世界の動向、特許出願動向などを調査・報告している。
「パッシブZEH・ZEB」に関する報告書では、断熱性能など建物の基本性能を向上させる設計手法(パッシブデザイン)に関わる技術について報告。これによると、ZEHの世界市場規模は2030年に約45兆円、ZEBは約35.7兆円に達すると推測されている。中でもZEBの成長率は、太陽光発電、風力発電、ZEHを上回り、今後も高い成長率が見込まれている。
国内市場では、2022年度の新築戸建住宅のうち、注文戸建住宅のZEH普及率は33.5%で、年々上昇傾向にある。一方、建売戸建住宅は4.6%にとどまっており、ZEH化の推進が求められる。ZEBの件数は順調に伸びており、今後も伸長が予想される。
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