東京農業大学(東京都世田谷区)と住友林業(東京都千代田区)は5月13日、東京農業大学 学生寮「青雲寮(せいうんりょう)」(東京都世田谷区)の地鎮祭を行った。住友林業が設計・施工し、2025年1月に竣工、同年2月以降に学生の入寮を予定している。
東京農業大学が所有する奥多摩演習林の国産材を活用した木造3階建ての準耐火構造建築で、男子陸上競技部の寮として利用する予定。全体の木材使用量348㎥のうち、奥多摩演習林の木材56.5㎥を含む国産材123㎥を使用。学生が研究・実習で利用する演習林のスギは、食堂の梁・柱や、階段、カウンターなどに使用し、地産地消に貢献するとともに、実際に体感できる学びの場として活用する。炭素固定量は、スギ約1041本分に相当する316.874トンCO2e bio(CO2ベース)。
建物の一生涯にわたるCO2排出量を見える化するOneClickLCAを用いて、よりCO2排出量の少ない部材を選択し建築する。純木造とすることで木材使用量および炭素固定量を増やし、脱炭素社会に貢献するとしている。
農友会陸上競技部男子長距離ブロックは、箱根駅伝に通算70回出場。2024年には10年ぶりに出場を果たしている。
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