モダンな中にあたたかみを感じられるデザインを得意とするハウスクラフト。同社の手がける住宅では、空間デザイン手法のひとつとしてルーバー天井を用いている。木製ルーバーを試みた最初の事例を中心に、設計や施工のポイントについて、工務担当の和田亮二氏に聞いた。
ナラ板目の突板で仕上げたルーバー
◉同事例はモダンな中に和の要素を取り入れた空間を目指し、ルーバー天井をリビングと畳スペースに採用。ルーバーはせい120㎜×見付け30㎜×長さ2700㎜で集成材にナラ突板貼り。木目を感じやすい板目にした。ピッチは芯々で約200㎜
➡突板がタモだと白すぎて黒い天井との対比がつきすぎる。スギやヒノキだと反りやねじれが出る可能性がある
ルーバーのユニット化には量を考慮
◉ルーバーの施工方法を見ていく。まず薄墨色のクロスで天井を仕上げる。次に黒く塗った25㎜角の横桟に3〜4枚のルーバー材をビス留めしてユニット化。天井を介して野縁に黒いビスで固定する
➡横桟はせいが15~20㎜だとたわみが気になり、30㎜以上だと存在感が強くなりすぎる。強度と見た目のバランスから25㎜角とした
◉ルーバーを先に取り付け、ルーバー間に石膏ボードを張って黒いクロスで仕上げる方法もあるが、手間が膨大かつ経年変化でクロスの端が剥がれるリスクもあり、濃い色のため目立ちやすい。また・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2024年5月10日発行)天井上手は設計上手 おしゃれ天井超鉄板ディテール(P.40~)でご覧ください。
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