高性能な躯体をベースに、敷地や建て主に応じた多様な空間提案で人気のノモトホームズ(新潟県新潟市)。屋根のかたちを生かした屋形天井の設計手法について、同社設計担当の竹村泰彦氏に話を聞いた。
屋形天井は低い場所の寸法が重要
◉昨今の高断熱化に対応すると屋根は分厚くなるため、小屋組をあらわしにするのは難しい。「向陽の家」では登り梁間にグラスウールを施工し、その下部に羽目板と付け垂木を設置している
➡登り梁に24㎜厚の構造用合板を張って水平構面を確保。火打ち梁を省略している
◉付け垂木は荷重や水平力を負担しないため、任意の寸法にできる。適度な存在感があり、重過ぎない寸法として、同事例では60×120㎜を採用。455㎜ピッチで配置した
◉屋形天井の場合、一番低いところの高さが重要だ。窓越しに軒裏がのぞくくらいが好ましい。この事例では、付け垂木下端がサッシ天端プラス100㎜程度の位置となるように設定した
屋形天井は低い場所の寸法が重要
◉目に見える木材はすべてスギ。天井の羽目板と化粧垂木は上小節。羽目板は幅108㎜、厚さ12㎜。実は本実で突き付け納まり。羽目板と垂木はともに無塗装だ
➡天井と壁との取り合いは10㎜角のスギ材の廻り縁で納めている
◉化粧垂木と壁の取り合いは・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2024年5月10日発行)天井上手は設計上手 おしゃれ天井超鉄板ディテール(P.24~)でご覧ください。
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