日本ムービングハウス協会(札幌市)が能登半島地震で被災した中能登町(旧二宮あおば台テニスコート)で整備した仮設住宅10戸に、5月3日から被災者の入居が始まった。同協会による仮設住宅の提供は輪島市、珠洲市、七尾市とあわせて合計216世帯分となった。
仮設住宅には移動式の木造建築物「ムービングハウス」を使用。ムービングハウスは、40フィート(12m)と20フィート(6m)の海上輸送用コンテナと同サイズのユニットを複数組み合わせることで広さを自由に変えることができる。今回、中能登町では、12mユニット2つと6mユニット1つを連結した2戸1棟を5棟建設した。各棟2~3人が居住可能な2世帯分の住居で、敷地内には駐車スペースとゴミ置き場なども整備した。
中能登町では二期工事計画が進められており、今後、能登部駅近くにも10戸分を整備予定。
同協会では、石川県各地で仮設建築物の整備を進め、より多くの被災者に速やかに安心した生活基盤を提供できるよう、全国のムービングハウス製造工場で増産体制を整えている。
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