建設DXシステム開発のArent(アレント、東京都中央区)は、4月に開催した「世界でも類を見ない建設DXセミナー」において実施した、建設業界におけるAI活用の実態に関するアンケート結果をこのほど発表した。それによると、AIを「活用していて効果も実感している」企業は10%にとどまることがわかった。最も多かったのは「活用方法について検討中」の47%で、「特定の業務において活用している」は34%、「広範囲にわたって活用しているが効果はわからない」は2%だった。また、7%の企業で「活用予定がない」と回答している。
AI活用で期待することを聞いたところ、「業務効率化」が41%で最も多く、次いで「データ分析」(30%)、「新規ビジネス創生」(10%)、「顧客への対応」(9%)が続く。「社内コミュニケーション」などへの活用も期待されていた。
AI活用に関する懸念や障壁には、「ノウハウがない」(21%)、「セキュリティ」「人材不足」(ともに17%)などがあげられ、重要な課題となっていることが明らかとなった。同社では、技術的な課題や組織文化など障壁は多岐にわたり、企業でのAI活用に影響を与えているとしている。
同調査は、設計事務所や施工会社、維持管理会社の152社、419名を対象に実施した。
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