東京カンテイ(東京都品川区)は5月9日、主要都市における4月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は3カ月連続で上昇し、中部圏は2カ月連続の下落となった。
首都圏の新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比0.2%増の5295万円と3カ月連続で上昇。上昇率は依然1%未満が続く。東京都は2.7%減の6324万円と反転下落。神奈川県は4835万円(4.7%増)と反転上昇した。横浜市・川崎市・相模原市が軒並み上昇している。千葉県は4407万円(2.4%増)と3カ月連続、埼玉県は4356万円(3.8%増)と6カ月ぶりにそれぞれ上昇した。東京都のみ下落したが、他3県が上昇したため首都圏全体では小幅ながら連続上昇となった。
都市別では、東京23区が7067万円(1.8%減)と反転下落。都心部を除き上値の重い展開となっている。都下も4567万円(5.7%減)と下落に転じた。横浜市(5.5%増)は反転上昇。川崎市(4.2%増)は3カ月連続で上昇した。相模原市(3.8%増)、さいたま市(4.5%増)は上昇に転じた。千葉市(1.1%減)は2カ月連続下落し、さらに水準を落とした。
近畿圏は、前月比0.8%増の3952万円と3カ月連続で上昇した。大阪府は3889万円(0.7%減)と反転下落。大阪市の下落が影響したが、前年同月比は3.8%増と高水準にある。京都府は3700万円(1.5%減)と2カ月連続下落。兵庫県は4299万円(4.3%増)と反転上昇し、近畿圏全体の価格を押し上げた。都市別では、大阪市が4385万円(8.0%減)と前月からの反動で下落に転じ、戸数も大きく減少した。堺市は3419万円(3.3%増)、神戸市は4373万円(7.5%増)といずれも反転上昇。京都市は3934万円(4.6%減)と2カ月連続下落した。
中部圏は、前月比1.7%減の3638万円と2カ月連続下落。愛知県も3700万円(1.7%減)と2カ月連続下落し、県の価格推移が中部圏全体に影響した。平均土地・建物面積は中部圏・愛知県ともに拡大したが、価格上昇に至らなかった。名古屋市は3976万円(0.2%減)と2カ月連続で下落した。
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