東京カンテイ(東京都品川区)は5月9日、主要都市における4月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比2.5%増の4540万円と2カ月連続上昇した。東京都が2.2%減の5401万円と反転下落。神奈川県は0.7%増の4857万円と2カ月連続上昇した。千葉県は2.4%増の3695万円、埼玉県は1.1%増の3789万円といずれも反転上昇した。東京都が下落した一方で、千葉県・埼玉県が連続下落から上昇に転じ、首都圏全体では上昇率が拡大。前年同月比もプラスとなった。
都市別では、東京23区が前月比1.9%減の8858万円と反転下落。前月が9000万円超えと高水準だった反動から下落に転じた。都下は4818万円(0.4%増)と2カ月連続上昇したものの、前年同月比はマイナスが続く。横浜市は5727万円(1.7%増)と反転上昇。川崎市は5921万円(2.1%増)と4カ月連続で上昇した。郊外都市では、相模原市(1.9%減)が反転下落。さいたま市(7.4%増)は反転上昇した。千葉市(1.4%増)は反転上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。
近畿・中部は下落
近畿圏(2府4県)は、前月比1.5%減の3665万円と反転下落した。大阪府は4038万円(0.1%増)と僅かだが3カ月連続で上昇し、4000万円台を維持している。兵庫県は3654万円(3.1%減)と反転下落。京都府は4154万円(2.1%増)と反転上昇した。都市別では、大阪市が5133万円(14.0%減)と前月までの反動で大きく反転下落したが、5000万円台は維持した。堺市は4123万円(2.0%増)と反転上昇。神戸市は4193万円(1.4%増)、京都市は5130万円(3.3%増)といずれも2カ月連続上昇した。
中部圏(4県)は、前月比9.0%減の3384万円と前月の反動で大きく反転下落した。愛知県は0.6%減の3538万円と下落に転じたが、前年同月比はプラスの水準を継続している。名古屋市は4.0%減の4015万円と2カ月連続下落。2024年は4000万円台で推移しているが、上昇基調とは言えない。
宮城県は3387万円(0.2%減)と2カ月連続下落。分譲戸数は大きく増加に転じたが、前年同月比はマイナスが続く。仙台市は3630万円(1.3%減)と2カ月連続で下落し、前年同月比もマイナスに振れた。
福岡県は3626万円(2.2%増)と2カ月連続上昇。分譲戸数は福岡市内の各行政区で軒並み増加し、県全体で500戸を超えた。福岡市は4234万円(0.6%増)と反転上昇した。
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