ワークマン (東京都台東区)は5月7日に行った2024年度3月期通期決算発表で、価格政策として一部商品の単価見直す方針を明らかにした。円安の長期化や原材料高騰による仕入価格の上昇に伴って、実質所得が伸び悩んでいることから約3%の値上げを行う予定。ただし、主要顧客であるプロ向けの商品については“業界最安値”の価格を維持する考えを示した。
同社では、24年度3月期にも商品改廃や価格の見直しを実施。第4四半期に円安の影響を大きく受け、最終的な営業利益は前期比4%減の231億4200万円となったが、価格改定により利益率がやや改善し、客単価も上がった。次期も商品改廃に加え、「主力PB商品のコスト上昇を補う程度」(同社担当者)の値上げを行う。
具体的には、25年3月期上期で主力PB商品を含めた27アイテム、秋に14アイテムの値上げを予定。円安が進行した場合はさらに値上げを検討する。25年春夏商品でも一部商品で値上げを検討している。一方、プロ向け商品については、既存店の底上げを図るため、品質・機能性を担保しつつ低価格を維持した職人向けライン「やる値!」シリーズを充実させるなどして、安値での提供を継続する。
一般向け増加でプロの満足度が低下
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