アドブレイン・塚本浩史さんがブランディングを手がけた工務店の実例をもとに、ブランディングのポイントを解説します。第2回は少し視点を変えて、建材高騰で住宅予算が高騰する中、高品位な建売住宅で注文住宅を諦めた層の受け皿(土地込み7000万円前後)になっている企業を分析します。
会社紹介
KOWAHOMES(興和流通商事)は、子育て施策で有名な流山市で分譲住宅に取り組んでいる。耐震等級3を超える基準法の1.75倍の耐震性能やC値0.5㎠/㎡以下など、大手の分譲系ビルダーも多い激戦区で「高性能」と「暮らし提案」にフォーカスして「注文住宅」から降りてくる層をキャッチアップすることに成功。「子育ての街」流山市で高品位な分譲住宅を提供する企業としての地位を確立している。
ブランディングのアウトライン
これまでの「分譲住宅」は、とにかくコスト重視で見えないところにはお金をかけない傾向にあったが、KOWAHOMESの場合「子育て世代だからこそいい家に住んでもらいたい」という想いから、多少コストが増えても性能にはこだわった家を建ててきた経緯があった。
構造にPanasonicのテクノストラクチャーを採用する、気密測定も温熱環境のスペシャリストを招聘し大工ごとにC値を競わせることで・・・
この記事は新建ハウジング5月10日号8面(2024年5月10日発行)に掲載しています。
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