現場管理のDX化を手がけるlog build(ログビルド、神奈川県横浜市)が、全国の工務店や住宅会社を対象に、リモートによる遠隔操作で現場管理を請け負う事業を本格展開することがわかった。2月から年間新築棟数15〜60棟超の幅広い企業規模の神奈川、静岡の3社で実証実験を行ってきた成果をふまえ、事業化に弾みをつけた。早ければ6月にもサービスの提供を開始する。近く、3500棟超のビルダーも導入予定。4月から時間外労働の上限規制が導入された建設業における「2024年問題」で人手不足や人件費増に拍車がかかる中、現場管理に変化をもたらすのか。注目が集まる。
御社の現場管理をオンラインで請け負います−。
ログビルドが新たに開始するのが「リモートダイコウ」。その名の通り、同社が工務店に代わって遠隔で現場管理するサービスだ。
同社が2022年9月より展開している遠隔での現場管理システムを活用した。事務所にいる担当者と現場にいる職人や現場監督をスマホやタブレット端末の専用アプリによる中継でつなぎ、オンラインで完結して現場を管理。現在、全国の工務店を中心に約170社が導入中だ。ハウスメーカーやゼネコンでの利用拡大も加速している。
工務店のDX化を促進したことにより現場管理の生産性を高めた一方、「少数精鋭で担当者を割けない」「棟数が急激に伸びてリモート管理に対応できる組織体制が追いついていない」といった声もあった。
そんな課題解決の一環として、ログビルドの社内に「現場管理支援室」(以下「支援室」)を設置。工務店に代わってリモートでの現場管理や品質管理を担う取り組みのひとつだ。
標準施工図も作成代行
同社が工務店の現場管理を代行するにあたって・・・
この記事は新建ハウジング5月10日号1・2面(2024年5月10日発行)に掲載しています。
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