信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ホットハウス(愛媛県松山市)が4月19日に松山地裁より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は約2億円。
住宅建築や宅地分譲などの住宅事業を主業としていたが、2011年以降は新規事業としてEC事業を立ち上げ、生活雑貨や小物電化製品、美容商品など多様な商品を扱っていた。競合激化などから住宅事業が苦戦するなか、EC事業の牽引もあって2017年9月期には年売上高約5億7000万円を計上していたという。
しかし近年は、物価高の影響によって資材価格が高騰、収益面が厳しくなったほか、同業者との競合が一層激化。こうしたなか、2023年秋ごろにEC事業を分社化して業容を縮小していた。再建を模索するも借入金負担は重く、資金繰りに窮し、2024年1月30日付けで事業を停止していた。
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