三菱電機(東京都千代田区)は2月14日、同社のスマートグリッド・スマートコミュニティ実証実験の成果として、既存の電線・配電設備、太陽光発電、蓄電池を活用してコミュニティの電力を1週間以上自給自足する「電力自立運転管理システム」を開発した。
新システムでは、地震や台風で停電が起きた場合に、電力会社の運用システムと連携して周辺系統の安全性や停電の予想時間を判定。電力会社から自立運転許可を受けて蓄電池を起動し、周波数を安定化させたうえで、停電発生から20分以内に自立運転に自動移行する。自立運転中は蓄電池と太陽光発電を使って需給バランスを維持しながら住民に電力を供給し、余剰分は充電に。これにより、町内会規模(住宅:数十〜数百軒)の電力自立運転を1週間以上実現できるとする。
このほか、電力会社と電力消費者双方の節電メリットを実現し、電力需給を安定化する「デマンドレスポンス対応需給制御技術」も開発した。
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