住友林業(東京都千代田区)と熊谷組(東京都新宿区)が、札幌市にて施工した地下1階地上10階建ての耐火木質ビル「木NINARU(キニナル) BLDG.(ビルディング)」が4月29日に開業した。7~10階は同社が北海道で初めて使用したという木質ハイブリット集成材を採用するなど、ビルの木質化を実現した。外装の木材も含め、すべて北海道産材としたことで、北海道の林業・林産業にも貢献する。
設計は主にアトリエオンド一級建築士事務所(札幌市中央区)が担当。Beppo Corporation(東京都渋谷区)が、北海道の産業と若者を支援する拠点として運営する。敷地面積139.05㎡、延床面積1152.02㎡。
観光やビジネス、流行の中心地である札幌市中央区南1条通に面しており、1階~3階は菓子店やカフェ、4~8階はシェアオフィス「TREE BASE」が入居する。木質感あふれる内装の「TREE BASE」では、4~6階を各テナント企業が利用し、7~8階はコワーキングスペースとして5月1日に開業した。可変型のワークスペースや集中できるブースなど、用途に合わせて利用できるように設計され、常駐するコミュニティマネージャーが会員の交流をサポートする。
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