ジェクトワン(東京都渋谷区)はこのほど、同社が展開する空き家事業「アキサポ」の空き家活用スキームを活用し、築48年の戸建て物件を民泊施設「アキサポステイ初台」(東京都渋谷区)として再生、オープンした。空き家を民泊施設に再生するのは同事業初という。
同物件は約5年間空き家状態となっていたが、京王新線「初台」駅から徒歩7分と渋谷や新宿など人気エリアに近く、多くの利用者が見込めることから「宿泊施設」への活用を提案。海外旅行客の受け入れ本格化に伴うインバウンド需要の急回復を踏まえ、壁紙の一部に色や柄を取り入れる「アクセントクロス」や比較的グレードの高い設備を導入したほか、サイズの異なる寝具やWi-Fi設備、デスク等を設置し、連泊やワーケーションに対応。さまざまな国や年齢の人々の利用を想定した仕様とした。延床面積75.24㎡、宿泊可能人数は6人。
物件所有者等からは、全額費用負担でリノベーション工事を行う点や、一定期間の転貸後に資産価値が向上した状態で物件が戻ってくることが評価され、アキサポの活用および同施設のオープンが実現した。
5月15日には、「吉祥寺」駅から徒歩9分の立地に「アキサポステイ吉祥寺」をオープンする予定。約7年空き家だった武蔵野市吉祥寺の一戸建てを、「アキサポ」の空き家活用スキームにより、インバウンド需要が見込める民泊施設として再生した。築約26年で天井が落ちるほど雨漏り被害が深刻だったが、アキサポが全額費用負担で修繕した。
同社は今後も、空き家の宿泊施設への活用によって、不足するインバウンド向け宿泊施設へのニーズに対応するとしている。
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