足場をはじめとする仮設機材を扱うタカミヤ(大阪市)はこのほど、18~79歳の男女4万人を対象に「建設業界のイメージ・課題調査」を実施し、その結果を発表した。
『建設/仮設業界のイメージ』を聞いたところ、最も多かった回答は「人手不足」(65%)で、約7割の人が回答した。次いで「事故が多い」(28%)、「残業時間が多い」(27.5%)と、主に労働環境について不安視している人が多いことがわかった。「給与水準が高い」(10.5%)や「環境への配慮がある」(7.6%)などポジティブなイメージも見受けられたが、マイナスイメージが多数派となった(下グラフ)。
『建設/仮設業界が抱える課題についてのイメージ』を聞いたところ、こちらも「人手不足」(54%)との回答が最多となった。他には「建設コストの上昇」(50.8%)、「物価高騰による調達資材の不足」(32.5%)といったコスト面の課題や、「職人の技術知識不足」(34.4%)のような、人的リソースに関する課題をイメージする生活者が多いことがわかった(下グラフ)。
『建設/仮設業界における“2024年問題”についての理解度』を調査したところ、「理解している」が12.4%、「聞いたとこがある程度」が36%で、最も多かった回答は「理解していない・知らない」(51.6%)だった。
『建設/仮設業界における、2024年問題が与える影響の中で課題と感じるもの』を調査したところ、「現場作業員の高齢化」(53.9%)、「長時間労働」(48.2%)、「技術者の教育不足」(39.9%)など、建設業従事者に関連する課題が上位を占めた。また、「働く職人のスキル低下が不安」、「若手~中間層の職人不足が心配」といった意見も見られた。
調査期間は、2023年12月20日~22日。
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