タカラスタンダード(大阪市)は、新人事制度の運用を4月から開始した。「Change for the “Next Standard”」をコンセプトに人事制度全体を見直し、同社初の抜本的な改革を行った。多様な働き方を推進し、人財・組織基盤の強化を図る。
新人事制度では、年功序列や役職の廃止、等級要件の再設定を実施。昇格の条件を明確化し、能力のある若手社員の早期登用を可能にした。昇格要件は働き方やチームマネジメントに加え、チャレンジ度の評価も指標となるため、社員の挑戦する姿勢を評価、応援するしくみとなっている。
また従来の「エリア総合職」「一般職」を廃止し「総合職」に統合。勤務地区分を全国、地域限定にわけて設定することで、キャリアと転勤の範囲を分離し、公平にキャリアアップできる制度とした。キャリアコースは5年ごとに見直せるため、ライフプランに合わせた多様な働き方を実現。手挙げ式研修の拡充や社外交流型研修への派遣、社内公募制度の促進など、自律的なキャリア構築の実現を図る。
そのほか、定年後の働き方と賃金バランスの実現を目指す「ネクストキャリア制度」や、全方向からの評価をフィードバックする「360度評価」、退職した社員を再雇用する「アルムナイ採用(カムバック採用)」の運用を開始する。多様な人財・価値観のもとでイノベーションが生まれる組織を目指すとしている。
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