不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)は4月25日、同社の不動産情報ネットワークで消費者向けに登録・公開された首都圏中古マンションの3月の価格動向を発表した。
首都圏全体の1戸あたりの平均価格は、前月比0.3%減の3878万円で、2カ月ぶりに下落した。全8エリアのうち6エリアが前月比マイナスとなったが、東京23区は2017年1月以降最高額を更新した。前年同月比は0.6%減と5カ月連続で下落。5エリアが前年同月を下回った。
エリア別では、東京23区が最高額を8カ月連続で更新し、前年同月比も10カ月ぶりに5.0%超えとなった。築30年以内の物件で価格上昇が目立つ。都下は前月比が2カ月連続下落、前年同月比は2021年6月以来33カ月ぶりに下回った。千葉県西部は前月比を9カ月連続で下落している。
今回から、四半期ごとに首都圏外8エリア(札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市)についても公表。1~3月期は、京都市が前期比1.1%減の2919万円と下落。大阪市は2970万円(同0.5%増)、神戸市は2290万円(同2.2%増)、札幌市は1929万円(同1.0%増)、広島市は2437万円(同0.1%増)、福岡市は2225万円(同2.0%増)で、2017年Ⅰ期以降最高額を更新した。
前年同期比は、名古屋市(0.7%減)が2期連続、仙台市(0.6%減)が3期連続でそれぞれ前年同期を下回った。
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