4月16日、デンマークの首都・コペンハーゲンにある旧証券取引所で火災が発生した。現地メディアの報道によると建物の損傷は大きく、出火原因について詳しいことはわかっていない。
この旧証券取引所はコペンハーゲンのシンボルとして知られ、その歴史は1600年代まで遡る。デンマーク=ノルウェーの王クリスチャン4世によって、北欧における貿易中心地としてのコペンハーゲンを象徴する建造物となるよう建設された。1970年代まで証券取引所として使用されたが、現在は会議や催し物を行う施設となっていた。
一国の首都の象徴として愛されていたこの建物の特徴は、天を衝くような尖塔だった。四匹のドラゴンが絡み合う形でデザインされたこの尖塔は一際目を引いていたが、残念ながら今回の火災で焼け落ちてしまったという。
ヤコブ・エンゲルシュミット文化相はX(旧Twitter)に「今朝の証券取引所からの恐ろしい映像。400年の歴史があるデンマークの文化遺産が炎に包まれた」と投稿し、衝撃を露わにした。
Xには今回の火災に対し悲しみを露わにする市民のコメントも多数寄せられた。「酷すぎる」「完全に言葉を失ってしまった」という投稿のほか、重要な歴史的建造物の焼失という点で、今回の火災が5年前のほぼ同時期にフランスで起こったノートルダム大聖堂の火災を想起させたというコメントも見られた。
火災を受け、建物を所有するデンマーク商工会議所のブライアン・ミケルセン会頭もコメントを発表。「証券取引所は再建されなければならない。何があっても」と決意を示した。
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