積水化学工業(東京都港区)住宅カンパニーとリノべる(東京都港区)は4月19日、両社が協業するすべてのZEH水準リノベーションの案件にて「省エネ性能ラベル」の表示を開始すると発表した。
4月から新築建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示が努力義務化されたことを受けたもので、両社は既存住宅のリノベ案件にて同制度を推進。省エネ性能ラベルを不動産ポータルサイト上で表示するほか、物件内へ掲示し、内覧時に消費者への説明も行う。
4月から「省エネ性能ラベル」の発行・表示1号案件である東京都荒川区のリノベーション済みマンション「東急ドエル・アルス千住」の販売を開始した。両社協業で省エネ性能を向上させた、BELS認証「ZEH Oriented」取得のZEH水準リノベーションマンション。フルスケルトンに解体し、給排水管や配線、内装、設備などすべて新設した。積水化学のマンションリノベーション「マルリノ」により高断熱高気密を実現したほか、高効率エアコンや高断熱浴槽等を導入し、給湯・給水の配水にはヘッダー方式を採用した。エネルギー性能は2025年度から新築住宅で義務化される省エネ基準より22%削減(BEI値:0.78)し、断熱性能はUA値0.51、目安光熱費は約16.8万円/年と算出している。
「省エネ性能ラベル」の発行は、今後両社がZEH水準リノベーションを実施する買取再販区分マンションのほか、一棟分譲マンションや一棟賃貸レジデンス、個人向けリノベーションなどで対応する。
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