信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、タマイ(大阪府柏原市)が4月8日に大阪地裁堺支部より、破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債は2023年4月期末時点で約4億3500万円だが、その後変動している可能性がある。
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同社は店舗や商業施設、戸建て住宅の改修工事を主力に、新築工事や不動産仲介も手がけていた。ピークとなる2023年4月期には年売上高約1億6900万円を計上していたという。
しかし、施工の外注依存度が高かったうえ、建築資材も高騰し、収益性は低位にとどまっていた。加えて、同期に受注した数億円の大型工事が不採算であったなか、協力業者への支払いが先行して資金繰りが急速にひっ迫。その後も収益性は改善せず、先行きの見通しも立たなくなり事業の継続を断念した。
帝国データバンクによると、財産状況報告集会期日は7月4日午前11時30分。
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