消費者庁がこのほど公表した「高齢者の事故防止等に関するアンケート調査報告書」によると、要介護者が日常生活でけがをした・しそうになった経験について「つまずく・転ぶ・よろめく」との回答が最多に。次いで「ぶつかる・当たる・接触する」との回答が多かった。中でも居間で「つまずく・転ぶ」を経験した・しそうになった人は約半数を占めている。
同調査は、過去2年間に75歳以上かつ要介護認定(1~3)を受けている人と同居していた1000人を対象に実施したもので、調査期間は2023年10月31日から11月14日。要介護者の年齢は「90~94歳」が327人、「85~89歳」が316人、「80~84歳」が197人など。介護度は「要介護1」35.6%、「要介護2」37.0%、「要介護3」27.4%。
調査結果によると、「つまずく、転ぶ」と答えた人が多かった場所は、自宅では「居間」(46.2%)、「寝室」(42.3%)、「廊下」(40.8%)、「玄関」(39.7%)、「風呂場」(35.4%)など。経験した状況は、「段差につまずく」(67.1%)、「立ち上がった時」(46.8%)、「家具にぶつかった時」(19.7%)、「畳ですべった時」(19.4%)、「配線のコード類にひっかかった時」(16.3%)、などだった。
※この記事は会員限定記事です。ログイン後、続きが読めます。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。