(一財)日本木材総合情報センター(JAWIC)が4月18日公表した「4月の木材価格・需給動向」によると、主要な外材(丸太・製材品)の入出荷量・在庫量は、全体的にほぼ横ばいで推移。欧州の製材品のみ入荷・在庫量が増加した。
国産材は預かり製品が増加
国産材は、栃木県の原木生産が順調。スギ、ヒノキの各地区共販所への入荷が順調で、間伐材、小径木ともに随時入荷している。製材工場の原木引取りは、製品の売行きが悪いことから若干鈍い状況。スギ3.0m柱物は弱気配、4.0m中目は良材の引き合いが強く高止まり、ヒノキ3.0m、4.0mは保合で推移している。群馬県の原木集荷は順調だが、出材量の減少傾向により原木価格が上昇。建築現場が全体的に遅れていることから、預かり製品が増えている。
米国材は中国・四国に大量入荷
米国材は、米国内で住宅着工数が伸びたことにより、2月上旬に製材品価格が上昇したが、3月中旬には落ち着いた。カナダは伐採期に入り、港頭在庫は平常。産地の製材品価格はほぼ横ばいとなっている。15種平均価格は3月初頭と比べて4.7%の上昇。
2月の入荷は、9万㎥のうち8万㎥が中国・四国への入荷。出荷は11万8000㎥と低水準だった。在庫は前月より少めの14万9000㎥。在庫率は1.12カ月分となっている。3月の東京木材埠頭の製品入荷は、前月比37.4%増の1万5000㎥。出荷は同8.9%増の1万2000㎥、在庫は同9.2%増の4万㎥だった。国内最大手の工場では羽柄材を4月から値下げしている。
※この記事は会員限定記事です。ログイン後、続きが読めます。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。