ビスダックジャパンは、在来(木造軸組)工法をパネル化した独自構法「在来軸組パネル構法」で、木造住宅生産現場の生産性向上を推し進める。在来工法と取り扱いは同様。独自部材で施工性に大きく関わるパネルの精度を高め、また金物の納まりを工夫して平積みを可能にするなど、輸送時の効率化にも貢献する。
在来軸組パネル構法は、木造ユニットハウス「レブユニット」をベースに、基礎以外の外壁、床、間仕切り壁、梁、小屋組、屋根をすべてパネル化したシステム。パネルは受注生産で、寸法や仕様は設計に応じて自由に決められる。耐力面材に構造用合板を使えば告示仕様と同じ壁倍率を実現でき、耐力面材・タフボードも使用可能。断熱材などをあらかじめ施工しておくこともできる。
パネル構法では、パネルの精度が悪いとかえって施工の効率が低下する。同構法は、パネル軸組の出隅に独自の構造部材「タフトライ」を取り付け、対角線上の狂いを、2㎜以下に抑えることでスムーズな施工を実現する。パネル同士を、金物は専用の金物を用いてボルト・ナットで接合。建て方に熟練した技能を要さないうえ、パネルの枠内に金物が納まるようになっており、輸送や保管の際に平積みできるのが大きな特徴だ。トラックも4トン車でよく、狭小地や住宅密集地での利用にも向く。
「在来であること」が原則コストも在来並みに
気になるコストは・・・
この記事は新建ハウジング4月20日号6面(2024年4月20日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。