住信SBIネット銀行(東京都港区)は、住宅ローンの申し込みから実行までの手続きをDX化し、顧客・不動産事業者・住信SBIネット銀行(銀行代理業者を含む)の3者をつなぐ「かんたん住宅ローン」を5月下旬にリリースする。住宅ローン手続きに関わるステークホルダーが、ワンプラットフォームで完全オンラインにて手続きを行うのは国内の銀行で初の取り組みという。
「かんたん住宅ローン」では、申込書類の記入や郵送、審査状況の確認など煩雑な手続きプロセスをDX化。共同編集機能によって、ペアローンのパートナー・連帯保証人や不動産事業者の担当者などと協力して手続きを進めることができる。また、進捗状況や審査結果を共有できる一斉通知機能や、困りごとを不動産事業者や銀行代理店担当者に相談できるコミュニケーション機能なども搭載。必要書類はアップロードで提出、プッシュ通知で各種情報を確認できるなど、事前検証では審査スピードが約2倍、コストは約1/2に大幅改善できたという。同行は、申し込み手続きの迅速化および審査負荷の軽減・コスト効率の向上実現が見込めるとしている。
同行の住宅ローン取扱額は、2023年10月に10兆円を突破。2023年度の新規実行額は1兆4852億円となっている。今回、オペレーションレスに向け、スピード・コスト・コミュニケーションの質向上を目指し「かんたん住宅ローン」を企画・開発した。同行が提供する住宅ローンを取り扱う一部店舗にて、5月下旬から提供を開始する。
今後、継続的に機能拡張を実施し、顧客と不動産事業者の利便性向上を図る。
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