創業1946年の家具店・鈴屋(名古屋市)はこのほど、家具修理サービスの展開に向け、新ブランド「MUNIものがたり(ムニモノガタリ)」を立ち上げたと発表した。
壊れて手離すしかなかった愛着ある家具を、家具修理職人が修理・リメイクして蘇らせ、買い替え以外の選択肢を提供する。「想い出を紡ぐ家具との情に満ちたライフスタイル」を提案するとともに、不要家具の廃棄を削減しサステナブルな社会を目指す。
同社はアフターサービスとして購入家具の修理相談に対応してきたが、修理すればまだ使える家具が廃棄されるケースも多いことから、2017年2月に「修理事業部」を設立。創業以来培ってきたノウハウや技術を生かし、他社で購入した品も含めて家具修理を行ってきた。今回、より多くの人に家具をながく楽しんでもらいたいという思いから、2023年4月にブランド開発を開始。職人を始め社員が主体となり、ブランド名称や理念、サービスを計画し、家具修理専門の新ブランド「MUNIものがたり」を展開している。
今春開設する公式ECサイトでは、アンティーク家具のリメイク品や廃材を利用したオリジナル家具など、古い家具や木材を活かしたサステナブルな商品を販売。新品家具の塗装変更やサイズカットなど、カスタマイズ商品も提供する。
3月からは、能登半島地震で壊れてしまった家具の「無償修理支援」を開始。能登半島の家具店・大一家具(石川県羽咋市)と共同で、能登半島全域を対象に修理依頼を受け付けている。詳細はこちらから。
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