ナイス(神奈川県横浜市)はこのほど、連結子会社のウッドファースト(徳島県小松島市)の敷地内に新工場を建設すると発表した。投資予定額は約18億円。25年3月に竣工、同年4月に稼働を開始する予定。
新たに建設するのは製材棟、加工棟の2棟。大径木にも対応可能な製材システムや大型モルダーギャングを設置するほか、乾燥機2基を増設する。5年目の原木消費量は約5万4000㎥の見込みで、消費量増加に対応するため連結子会社であるナイス原木流通(徳島県小松島市)の敷地内に原木の皮むきを行うリングバーカーを増設する。
新工場建設は、同社が2023年12月に大倉工業(香川県丸亀市)、ウッドファーストと締結した「地域材を活用した構造用集成材事業に関する協定」に基づくもの。新工場で構造用集成材の材料(板材)を生産し、大倉工業へ供給。製造された構造用集成材の流通を同社が中心となって担うことで、集成材の供給体制強化を図る。
同社グループは同工場の建設を通じて、香川県・徳島県などの地域材の素材生産、製材・加工、流通、再造林まで一気通貫した循環型サプライチェーンを構築し、森林資源の循環利用およびカーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。