先日、3年に一度の建築士定期講習を受講したのですが、「4号特例縮小」「脱炭素化」「木造化」「BIM」にかなりの解説ページが割かれていたのが印象的でした。前回の本連載でもちょうどその話をしたのですが、時代の変わり目であることを感じました。
同じく、「4号特例の縮小とBIM確認申請は否応なしに大きく我々の業務フローを変えていきます。2つをどのようにしていまの業務に取り入れていくのかを真剣に考えなくてはいけません」と締めましたが、この業務フローというものがとても重要なのです。
この連載を読んでいる方はもう理解しているかとおもうのですが、「一つのBIMソフトを使えば設計から施工までの全工程を管理できる」という風に考えることが、ちょっと前までは一般的でした。しかし多種多様な業種や専門職ごとにCAD環境が異なるのが現実です。全員のBIMソフトやCADソフトを一つにするのは現実的ではありません。
そこでまず取り組むべきは、その会社にとって最適な「業務フロー」を描き出し、どのように「情報連携」を行うのかを定義することです。会社が「設計事務所」なのか「工務店」なのか「ハウスメーカー」なのか、その職責によってフローも変わってきます。(図1)
ちょっと真面目過ぎる例を出してしまいましたが、堅苦しく考えなくていいです。工務店が木造住宅を設計する際の例を一つ上げてみたいと思います。まずは言葉で書き出してみます(見慣れないソフトも出てきますがご容赦ください)。
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