東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、主要都市における3月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は連続上昇し、中部圏は反転下落した。
首都圏の新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比0.8%増の5286万円と2カ月連続で上昇した。上昇率は前月同様1%未満だった。東京都は4.1%増の6501万円と反転上昇し、前年同月比もプラスに転じた。神奈川県は4617万円(4.3%減)と反転下落。横浜市の下落が響き、前年同月比もマイナスに振れた。千葉県は4303万円(0.4%増)と2カ月連続上昇、埼玉県は4195万円(2.3%減)と2カ月連続下落した。東京都の上昇に対し、神奈川県・埼玉県が下落したため、首都圏全体では小幅な上昇にとどまった。
都市別では、東京23区が7194万円(2.9%増)と反転上昇。高額事例が出やすい区を中心に価格上昇の動きがみられた。都下も4842万円(2.9%増)と反転上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。横浜市(5.7%減)は反転下落。川崎市(0.6%増)は2カ月連続上昇した。さいたま市(7.7%減)は反転下落した。千葉市(11.6%減)は前月の反動から下落に転じたが、前年同月比は25.1%増と高水準にある。
近畿圏は、前月比1.7%増の3921万円と2カ月連続で上昇した。大阪府は、大阪市の価格上昇の影響で3915万円(3.7%増)と反転上昇。兵庫県は4120万円(1.2%減)、京都府は3758万円(4.0%減)といずれも反転下落した。都市別では、大阪市が4765万円(11.0%増)と2カ月連続上昇。天王寺区や北区で高額事例が出たほか、分譲戸数が大きく増加した。堺市は3310万円(5.1%減)と2カ月連続下落。神戸市は4067万円(9.1%減)、京都市は4124万円(1.3%減)といずれも反転下落した。
中部圏は、前月比5.9%減の3700万円と反転下落した。愛知県は3764万円(6.0%減)と反転下落し、前年同月比もマイナスに振れた。中部圏での価格下落と土地・建物面積の縮小の動きは、愛知県でも同様にみられた。名古屋市は3985万円(4.0%減)と下落に転じた。
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