3月の新築一戸建て、23区は2014年4月以降最高価格を更新

東京カンテイ（東京都品川区）は4月9日、主要都市における3月の新築一戸建て（土地面積100㎡以上300㎡以下）の供給動向を発表した。

首都圏（1都3県）の平均価格は、前月比0.2％増の4428万円と反転上昇した。東京都が5.9％増の5522万円と反転上昇。神奈川県も2.7％増の4821万円と上昇に転じた。千葉県は3.7％減の3608万円と3カ月連続下落し、下落率も拡大。埼玉県は1.8％減の3749万円と2カ月連続下落した。東京・神奈川が上昇に転じた一方で、千葉・埼玉は連続下落し、首都圏全体では小幅な上昇にとどまった。前年同月比は全都県でマイナスとなり、全体ではマイナスの水準が継続している。

都市別では、東京23区が前月比10.0％増の9026万円と反転上昇し、2014年4月の集計開始以降最高価格を更新。港区と品川区の高額事例が平均価格を押し上げた。都下は4797万円（1.3％増）と反転上昇したものの、今年に入ってから弱い値動きが続く。横浜市は5632万円（1.5％減）と反転下落。川崎市は5799万円（2.8％増）と3カ月連続で上昇した。郊外都市では、相模原市（4.3％増）が反転上昇。千葉市（1.9％減）は3カ月連続、さいたま市（6.4％減）は2カ月連続でいずれも下落した。

近畿圏（2府4県）は、前月比2.6％増の3719万円と反転上昇した。大阪府は4035万円（5.2％増）と2カ月連続上昇し、2014年4月の集計開始以降初の4000万円台となった。兵庫県は3771万円（1.4％増）と反転上昇。京都府は4070万円（2.2％減）と反転下落した。都市別では、大阪市が5967万円（16.8％増）と4カ月連続で上昇し上昇率も拡大。高額事例の増加が影響した。堺市は4041万円（1.2％減）と2カ月連続で下落。神戸市は4137万円（0.1％増）、京都市は4965万円（3.2％増）といずれも反転上昇した。

中部圏（4県）は、前月比13.2％増の3719万円と大きく反転上昇。愛知県は0.2％増の3560万円と3カ月連続で上昇し、前年同月比もプラスに転じた。名古屋市は2.2％減の4181万円と、高水準だった前月から反転下落した。

宮城県は3393万円（2.6％減）と反転下落。分譲戸数は前年同月比マイナスが続き、6カ月ぶりに200戸を下回った。仙台市は3677万円（4.2％減）と下落に転じた。

福岡県は3547万円（1.9％増）と反転上昇。戸数は前月の反動から大幅減となった。福岡市は4209万円（2.9％減）と反転下落した。