セレンディクス(兵庫県西宮市)は4月10日、オリエントコーポレーション(東京都千代田区)と提携し、同社が販売する3Dプリンター住宅の購入に利用できる「3Dプリンター住宅ローン」を商品化したと発表した。
「3Dプリンター住宅ローン」は、同社提供の3Dプリンター住宅購入に対応する無担保消費性ローン。オリコが同ローンを提供する地域金融機関の保証を担う。個人客向けで、利用上限額は1000万円、利用期間は15年まで。住宅価格に合わせて利用金額や利用期間をコンパクトに設定した。同ローンの販売に係わるUI設計は、オリコと提携するクラウドローンの仕組みを活用した。
5月中旬からは法人・個人事業主を対象にした小口事業性融資を開始する予定。申込み上限金額は500万円、利用期間は最大5年となる。
同社は、2022年に10㎡タイプの「serendix10」、2023年に2人世帯向けの「serendix50」の販売を開始するなど、3Dプリンター住宅の製品開発を進めてきた。一方、3Dプリンター住宅に適用される住宅ローンがなく、購入する際の大きな制約となっていたため、両社が「より自由に家を購入できる社会の実現」を目指して提携。今後の本格的な量産化に先駆けて「3Dプリンター住宅ローン」を商品化した。
同社は、キッチン、バスルームなど水回りも備えた「serendix50」(税別550万円予定)の先行モデルを、今夏までに限定6棟建設予定。今後、大規模量産できる体制を整備していくとしている。
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