LIXIL(東京都品川区)と三井住友海上火災保険(東京都千代田区)は、激甚化する自然災害の被害軽減を目的に、4月10日から協業を開始した。
三井住友海上は、保険による補償に加え、事故の未然防止と事故発生後の回復を支援する同社提供の「補償前後のソリューション」に、災害に対して住宅物件を強靭化するLIXILの「防災リフォーム」を追加。防災につながるリフォームを提供することで、災害事故の未然防止・被害軽減を目指す。三井住友海上の保険代理店がLIXILに取り次ぎ、LIXILのグループ会社であるLIXILトータルサービスが防災リフォームを実施する。
大型台風や局所的な大雨など、自然災害の激甚化が社会問題となるなか、三井住友海上の個人向け火災保険で支払う保険金の約4割が自然災害に起因しているという。今回、自然災害に強い住宅用建材を開発・販売するLIXILと協業することで、顧客の事故防止や被害軽減を図るとしている。
両社は、リフォーム物件の築年数ごとの状態や災害時の被害状況を把握・検証し、防災や事故削減、被害軽減につながる商品・サービスのさらなる開発を目指す。また、防災分野に加え、脱炭素分野・ヒートショック防止における協業を2024年度中に開始する予定。
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