木造住宅の長寿命化に大きく影響を与える耐震性能。耐震等級3を満たせば安全なのか、耐震性能の経年劣化はないのか。耐震性能に関する基本的な考え方について、京都大学准教授の中川貴文氏に取材。Q&A方式でまとめた。
特記なき資料提供:中川 貴文(京都大学)
Q.建築基準法で想定している大地震はどの程度なの?
A.大地震時に建物重量100%の力がかかると想定。一方、必要壁量は建物重量の20%と定めている
ケンジ 建築基準法の耐震基準は建物が中地震(50年に1回)で損傷しないことと大地震(500年に1回)で倒壊しないことを規定している。中地震は建物重量20%(0.2G)の力、大地震は建物重量100%(1G)の力がかかると想定しているんだ。
→中地震(稀に発生する地震動)、大地震(極めて稀に発生する地震動)ともに、限界耐力計算や時刻歴応答解析では告示に地震動が規定されている
松太郎 建物の応答で地震力は約3倍に増幅されると考えられている。逆算すると・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー4月号(2024年3月30日発行)木造再点検[超]そもそもQA』(P.57~)でご覧ください。
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