国土交通省は4月1日、2024年度第1回「優良木造建築物等整備推進事業」の公募を開始した。公募期間は4月30日まで。
「優良木造建築物等整備推進事業」は、炭素貯蔵効果が期待できる中大規模木造建築物の普及に資するプロジェクト(普及枠)や、木造化に係る先導的な設計・施工技術が導入されるプロジェクト(先導枠)を対象としている。
普及枠の補助要件は、①主要構造部に木材を一定以上使用すること、②共同住宅・事務所は階数4以上、非住宅(事務所除く)は階数3以上、または延べ面積3000㎡以上であること、③不特定または特定多数の者の利用に供する用途のもの、④木造建築物の普及啓発に関する取組がなされること、⑤ZEH・ZEB水準に適合すること、⑥再造林または再利用に資する取組がなされること―など。
補助率は、調査設計費が木造化に関する費用の2分の1以内、建設工事費が木造化による掛増し費用の3分の1以内または建設工事費の7%以内。補助上限額は2億円。
先導枠の補助要件は、①防火・構造等に関して先導性を有すること、②普及枠の補助要件を満たすこと。補助率は、調査設計費が木造化に関する費用の2分の1以内、建設工事費が木造化による掛増し費用の2分の1以内、または建設工事費の10%以内。補助上限額は3億円。
23年度は日本橋本町計画など採択
23年度は、奥村組西川口寮(埼玉県川口市、奥村組東日本支社)、(仮称)日本橋本町一丁目3番計画(東京都中央区、三井不動産)、(仮称)成田市並木町介護施設計画新築工事(千葉県成田市)、認定こども園いぶき幼稚園園舎建替えプロジェクト(兵庫県神戸市、学校法人鈴蘭台学園)、(仮称)無印良品唐津店新築工事(佐賀県唐津市、良品計画)など22事業が採択されている。
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