総務省が5日発表した2月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は27万9868円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.5%減少した。マイナスは12カ月連続。うるう年の影響で低下幅は1月(6.3%減)から大きく縮小した。うるう年の影響を除けば実質2.7%減だった。
費目別では、光熱・水道が18.6%減。暖冬による暖房需要の減少などで電気代が25.4%減、ガス代が14.0%減となった。
自動車等関係費は2.2%減。一部自動車メーカーの生産・出荷停止を受けた新車販売の落ち込みで、カーナビなどの関連用品が減少した。このほか、昨年行っていた政府の観光需要喚起策の反動で国内パック旅行費は40.3%減少した。
一方、食料は2.0%増と17カ月ぶりのプラス。外食が10.3%増えた。ただ、うるう年の影響を除けば食料全体でマイナスだった。また、教育費用のうち、受験料や入学金を含む授業料等が56.4%増。私立中学受験者数の増加などが影響したとみられる。
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