建設産業人材確保・育成推進協議会がこのほど公表した2023年度「高校3年生を対象とした進路に関するアンケート」によると、建設系学科の生徒のうち、約4割が卒業後の進路を決める際に、親(保護者)の影響を最も受けたと答えていることが分かった。さらに約2割が「現場見学会・出前講座の体験」と回答していることから、同協議会は「建設産業界が実施する体験学習の効果」だと評している。
同調査は、全国の建設系高等学校に在校する3年生(土木・建築など建設系学科のみ)の生徒を対象に実施したもので、有効回答者数は6423人。
高校卒業後の進路に関する質問では、全体の63%が「就職」、36%が「進学」と回答。このうち建設系に就職するのは全体の43%に当たる2735人、建設系に進学するのは19%に当たる1199人だった。
また、進路を決める際に影響を受けた人や体験などについて、最大2つまで答えてもらったところ、「親(保護者)」3489人、「学校の先生」1860人、「現場見学会・出前講座等の体験」1388人、「インターネットやSNS」890人の順に回答が多かった。
これらの回答について協議会は、「若年者が慣れ親しんでいるインターネットやSNSが上位であることから、インターネットやSNSのコンテンツによる継続的な訴求も重要だ」と分析している。
入学時に「建設系」の9割、卒業後も建設系
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