LIXIL(東京都品川区)は4月3日、脱炭素社会の実現に向け、福岡県宗像市と協定を結び「PV(太陽光発電)ロールスクリーンシステム」の実証を開始したと発表した。3月29日には設置先の一つである城山中学校で連携協定の調印式を開催した。
PVロールスクリーンシステムは、同社が2022年に開発した既築ビルの窓まわりへ屋内から容易に後付け設置できる太陽光発電ブラインド。日差しや冷気を遮る遮光性・断熱性といった通常のロールスクリーンの機能に加え、発電や蓄電機能、電力取出機能(USB-C PD 対応、DCジャック)を搭載した、災害時のレジリエンス強化や省エネ効果が期待できる製品だ。
今回の提携により、避難場所に指定されている宗像市役所、東郷地区コミュニティ・センター、城山中学校へPVロールスクリーンを設置。ロールスクリーンとしての機能に加え、災害時の電力源としてのレジリエンス強化や、PCやスマホなどの電力源に利用した場合の省エネ効果をそれぞれ確認、実証する。
同社は、PVロールスクリーンを城山中学校の生徒や市民に体感してもらうことで、「脱炭素社会の実現」について考えるきっかけにして欲しいとしている。
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