信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、(有)岩下工務店(熊本県相良村)が3月8日に熊本地裁人吉支部から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者5人に対し約6720万円。
《関連記事》23年度企業倒産、31%増 9年ぶり9000件台―商工リサーチ
同社は1981年創業。地元の熊本県球磨郡、人吉市で大工工事や土木工事を手がけ、2003年5月期の売上高は約1億5400万円を計上していた。しかし、その後は得意先に対する焦げ付きが発生したことで資金繰りが悪化。令和2年7月豪雨による復興需要で業況の改善を目指していたが売り上げは伸び悩み、2021年5月期の売上高は約2400万円にとどまり、連続赤字を計上していた。その後も業況の改善には至らず、2023年8月末ごろに事業を停止し、2024年2月16日に自己破産を申請していた。
■こちらの記事も読まれています
2月の企業倒産、23カ月連続で増加 建設業は136件
建設業倒産1600件超え 増加率がリーマンショック上回る
1-2月の「人手不足」関連倒産、建設業は3年連続前年同期超え
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。