再生可能エネルギーファンド事業のゼック(東京都中央区)は今年5月、日射量の多い茨城県鉾田市で、地域住民などからあつめた出資金を太陽光発電設備に投資する「鹿島灘1号 太陽光発電市民ファンド」を開設する。
設置面積は約4000m2、発電規模は約200kW、投資募集金額は7050万円。遊休地を使った産業用太陽光発電システムの開発・施工を行うセラウェーブ(東京都多摩市)が開発を担当する。
市民ファンドは、再生可能エネルギーの全量買取制度を利用して、売電した収益を出資した地域住民に分配するしくみ。出資額は1口50万円〜。コスト低減と事業の採算性を高めることで、利回り5%、投資回収期間10年を想定している。
出資する市民にとっては、個人では難しい全量買取制度が利用できる、発電量を見える化するため透明性が高い、比較的低リスクで投資ができる、といったメリットが挙げられる。地域にとっても遊休地の有効利用、活性化を期待できる。
2月から鉾田市、水戸市、東京都中央区にて事業説明会と出資の募集をスタートする。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。