信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ウッドタウンゆき(広島県広島市)が3月28日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は2022年6月期末時点で約1億4000万円。
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創業は1987年。89年に法人化し、国産材のログハウスで差別化を図りながら、戸建て住宅や店舗、別荘などの新築・リフォーム工事を手がけてきた。企画・設計から施工まで対応できる体制やプレカットできる自社工場を強みに事業を展開し、2002年6月期の売上高は約2億7400万円を計上。
しかし、近年は同業者との競合激化に加え、新型コロナ感染拡大により業況が悪化。2022年6月期の売上高は約8700万円にまで落ち込み、収益も低迷して債務超過の状態が続いていた。借入金の返済が重荷となるなか、資材高騰の影響も重なり資金繰りがさらに悪化、事業継続を断念した。
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