信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、三樹家(サンキヤ、広島県呉市)が2月28日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたことが分かった。負債は約1億円とみられるか、今後変動する可能性がある。
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同社は1992年創業。大手住宅ネットワークのFC店に加盟し、木造注文住宅の設計・施工管理を主体に、リフォーム工事の施工管理、不動産の売買を手がけていた。本店およびショールームを構え、呉市を中心に東広島市や竹原市、江田島市、安芸郡を商圏に集客・営業し、2019年2月期の売上高は約1億8500万円を計上していた。
しかし、それ以降は同業者との価格競争が激化するなか、代表一人のみの運営だったこともあり施工件数が振るわず、2022年2月期の売上高は約9000万円に減少。過年度からの累積欠損により、債務超過の状態が続いていた。この間、役員報酬を中心とした経費の削減、付加価値の高い商材の提供により採算改善に努めていたが、資材価格の高騰もあって業績は回復せず、同年5月にはFC加盟から脱退していた。
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